運動方程式の読み方

 

Newtonはプリンキピアでの運動の第二法則で以下のように主張している。


「運動の変化は,及ぼされる起動力に比例し,

    その力が及ぼされる直線の方向に行われる」


この第二法則から運動方程式
を得られたわけだが、”運動の変化”についての解釈がいくつかあるようだ。

どれも因果関係ははっきりしてるので別に問題はないのだが。


①”運動の変化”を「加速度」とする解釈

 ここでの”運動の変化”というのは速度の変化、つまり加速度のことを指す。


  「質量mの物体に"加速度"aを生じさせたのは力Fである」



②”運動の変化”を「加速度」とみなすが、読むときはあくまで”運動の変化”とする解釈


「質量mの物体に"運動の変化"aがあった。これは力Fのせいである」



③”運動の変化”を「いきおいの変化」、つまり「運動量の変化」とみなす解釈

 ここでの”運動の変化”というのはいきおいの変化、つまり運動量のことを指す。


「時間dtをかけながら力Fがある向きに働いたから(原因)、

その向きにいきおい(運動量)がd(mv)だけ変化した(結果)」




⇔ 



ちなみに、解析力学へと進んだ時に、「加速度」ではなく「一般化した運動量」を扱うので③の読み方が

若干有利だとか。

 
 
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