演習することの意味

 

■概念と具体例との連結

学んだ抽象概念,考え方を具体物に当てはめて、具体物ならではの考え方の絡み合いを理解する。


■先人たちのアイディアの習得

知識,技術は蓄積されてきた。演習で身につける考え方の習得は、それまでは気付かなかった物の見方の習得と同義である。

それまでの技術を素早く習得することで、先人たちが考える暇が無かったものを考えることができる。



■様々な見かたを検証できる

逆に具体例から概念を頭の中で様々な方向から見るので、概念の理解が深まる。


■意識の無意識への変換

概念を無意識下に落とすことにより、新たな概念を考えるときに使える脳の容量が多くとれる。

たとえば「歩きながらパンを食べながらメールを打つ」動作を考える。”歩くこと”,”食べること”は無意識下にある。だから意識の領域の”メールを打つ”ことに集中できる。いちいち意識下の中で”考えて”やっていたら、このような同時作業は到底できないだろう。

※無意識下="当たり前"の領域


■エラー防止とさらなる概念の土台

歩くときに足がもつれてコケないのと同様に、無意識下というものはエラーを起こしにくい。複数の処理を意識下で行おうとすると、人間はエラーを起こす。これでは、いくら概念を理解していても、それらの概念のうえに成り立つ概念を考えることは極めて不可能に近い。


新たな概念を構築するときには意識下の中で複数の処理をする。



 
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